【宇和島支援の感想③】Stay Dream!

夏休みに入って西日本豪雨の被害があった愛媛県宇和島市吉田町にNPO法人ユナイテッドアースを通して入った。

色んな地区に行かせてもらって作業をして色んな話を聞かせてもらう中で忘れられないことが3つある。

1つ目。

その日は3人で現場に行った。現場を見た時に小さな枝ばかりで重い流木が入っているわけでもなくどこが現場かわからないくらいだった。私は正直思った。これぐらいの量だったら農家さん1人でも頑張ったら出来るんじゃない?

作業しながら農家さんがぽつぽつと話してくれた。

「こんだけなのに来てもらってごめんね。でもなー、腰が悪くて。これを一人でやると思ったらゾッとするんじゃ

3人で動きまくって40分ほどで作業を終わらせて帰るとき農家さんはにっこりと笑って「ありがとう」と伝えてくれた。

最初にあんなことを思った自分が恥ずかしくなった。

農家さん自身も家も畑も被災して。想像でしかないけど心も身体も疲れが出てきている。だから助けを求めたんだと。

当たり前だなと思った。お手伝いが少しでも出来て良かった。

 

2つ目。

「もうこんな状態やけみかんの再開は5、6年先になると思うんですが、今日はよろしくお願いします。」

畑の前の川が氾濫して土砂はもちろん丸太やバスタブ、電柱が畑に入っており先が見えないような現場だった。約20人が現場に入りやっと少し、ほんの少しだけ作業した跡が見えるまで進める事が出来た。

1日の作業が終わって最後に農家さんに一言頂いた言葉は「再来年の出荷をめどに頑張ります」

!!!!!!!!!!

短くなってる!出荷の時期が早くなっている。ホンマに嬉しかった。

この現場には子供も男性も女性も高校生もいた。だれでも現地のためにできることがある。

1人の力は微力でも微力が集まれば大きな力に変わる。

そして農家さんの希望に変わるんだって実感した瞬間だった。

 

3つ目。

とある地区のお話。一緒に作業をさせてもらって話を聞けば聞くだけ農家さんの本音がポロリポロリと出てきてみかんの11本にどれだけ想い込めて作ってるか初めて知ることが沢山あった。

みかんって私もこの災害があるまで知らなかったけど、品種によっては転がっていきそうな急斜面で栽培されている。

こんなにも大変なところで出来ているのだとだからこそ、みかんは甘くて酸っぱいくて!思わず2個目、3個目を食べたくなるのだと思った。

とても良くしてくれている宇和島のお父さんが言っていた。

600本の木が流れてしまったんよ。その中には51年目と21年目を迎える木があったんよ。それも全部流れてしまったんやけどねー。」

そう話してくれたお父さんの歳は51歳。娘さんは21歳。

自分が生まれた時にお父さんが植えて大事に育ててもらって娘が生まれた時には自分が植えて、それも大事に育てて。

農家さんにとっては11本の木がまるで娘、息子のように育ててるんだって。それが一気になくなったってすごく寂しいやろうな。つらいやろうなって想像しか出来ないけど伝わってきた。

 

「奥にある自分たちの地区はもう生活するのは無理かもしれなくて、それは仕方がないかもやけどせめて手前の地区は残してあげたいよね」毎晩、お酒を片手に農家さん皆んなで今後どうするかの話をするらしい。その中で出た答えがこれらしい。

自分の大切な故郷を捨ててでも次の世代にせめて少しでも残したいと思う。

私は心が締め付けられるような想いだった。一緒に話をさせてもらって土砂出しもしてお酒をかわしたからその地区を残せるようにしたいって思うのはエゴかもしれないけど。なにかできることがあるならしたいって思った。

 

この地区のテーマソングは、「Stay Dream/長渕剛」

俺らのテーマソングはこれって嬉しそうに教えてくれた。是非聞いてみて欲しい。

今はお盆が明けて9月になろうとして人が減ってきている。あなたが来るだけでもっと助かる場所、笑顔になる人がいる。

だからもっと沢山の人に愛媛にきて欲しい。山めっちゃ綺麗だし、海もみえるし愛媛の人みんな優しくて!良いところばかり!

私がお世話にユナイテッドアースさんではこれまで沢山の素敵な仲間が出来た。なんか知らんけど、拠点に来るとすぐに仲良くなれて気づいたら一緒に笑って、時には泣いて。ホンマに笑顔と愛と温かさで溢れている。1つ屋根の下で朝、昼、晩とごはんを共にして色んな話をして家族のような空間が溢れてる。

1日だけでもいいんです、バイトのシフトを決める前に、飲み会や旅行の予定を入れる前に一度愛媛に足を運んでみることを考えてみてほしい。このままやったら大好きなみかんが食べれなくなる。現に数えきれないくらいのみかんの木が根こそぎ持っていかれている。地区を残すのが難しいかもしれない。赤の他人の話かもしれないけど、もし自分のところがそうなったらって想像してみてほしい。

住んでた場所から出なきゃいけなくなる気持ちを想像しかできないけどただの引っ越しとかではないということを。

現地に足を運んでもらうのが1番やけど来れない人にもできることはある。寄付金とか誰かの投稿をシェアするとか支援物資を送るとか色々ある。

ちょっとだけあなたの力を貸してください。

●A.O(20代・女性・福岡県)